はじめに
職場で自分のポジションが他の誰かに奪われそうという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。自分の努力や献身が周囲と同じように評価されず、報われないというのは非常に残念なことであり落胆するものです。また、ストレスや不安の原因となり職場での生産性やモラルの低下につながることもあります。この記事では、職場でポジションが奪われそうという感情に対処する方法と、その感情を克服して自分のキャリアをコントロールするための10つの方法をご紹介します。
1. 自分の気持ちを認める
仕事で「不安」を感じたときの対処法の第一歩は、それを認めることです。自分の手柄や出世を他の人が奪っているのを見るとがっかりしたり、腹が立ったりするのは自然なことだと理解してください。批判や判断をすることなく、これらの感情を認め健康的な方法で処理し始めることが重要です。
2. 仕事から離れる
仕事に関するネガティブな感情に押しつぶされそうなときは、職場から離れることが大切です。数日間仕事を休んだり、毎日1時間だけオフィスから離れて自分の時間を作るのもよいでしょう。本を読む、自然の中を散歩する、家族や友人と過ごすなど、リラックスして楽しいと感じられる活動をすることが大切です。仕事から離れることで、現状を把握し、次に取るべき行動を明確にすることができます。
3. 信頼できる人に相談する
自分の気持ちを内に溜め込まず、信頼できる友人や家族など、自分の置かれている状況を理解してくれる人に話すのも効果的です。その人は、あなたの人生の中でこの困難な時期に支援と指導を提供し職場で悩んでいることに対処する方法を見つけるのを助けてくれます。また、このような状況から生じるあらゆる対立や葛藤に対処するための方法について洞察を与えてくれるかもしれません。
4. 目標を設定し集中する
自分の感情を認め、仕事から離れる時間を作ったら次は目標達成に集中することが大切です。具体的な目標を書き出すことで、目標達成に向けて確実に前進することができます。必要であれば、大きな目標を小さなタスクに分割し、全体として成功するまで一歩ずつクリアしていくこともできます。目標を設定し、達成することに集中することで、仕事で他の人に地位を脅かされていることに圧倒され、それ以上挫折することを防ぐことができます。
5. セルフケアの実践
仕事に追われる日々から抜け出したいなら、心身ともに健康でいることが大切です。安眠を十分にとり、栄養価の高い食事をとり、定期的に運動し（ウォーキング程度でもOK）、可能な限り屋外の自然の中で過ごし、必要に応じてヨガや瞑想などのリラックスする方法を実践してください。これらの活動はすべて、エネルギーを取り戻し、ストレスレベルを下げ、集中力を高め、どんな職業でも成功するために不可欠な要素です。
6. 上司とコミュニケーションをとる
上司が信頼できる方であれば、最近職場で起こったことで自分自身や関係者に苦痛や不快感を与えていることについて、躊躇なく上司と率直に話し合いましょう。空気を読んで自ら率先して解決してくれる上司ばかりではないので、きちんと自分の思いを伝え長期的に関係者全員に利益をもたらすような改革を期待しましょう。また、怒りや憤りなどの感情によって判断が完全に曇るのではなく、建設的に話し合うことが重要です。
7. 自分の行動に責任を持つ
誰かが徐々に自分が開拓してきたフィールドに浸食してくることは不公平に思えるかもしれませんが、起きてしまったことは変えることはできません。過去の経験や出来事を振り返るとき、責任は常に自分にあります（たとえそれが計画通りにいかなかったとしても）。責任を取るということは、必ずしも非難を受けるということではありません。むしろ、何が悪かったのかを理解し、今後同じような過ちを繰り返さないようにすることです 。自分の行動に責任を持つことは、自信につながり他の分野でも積極的に活用できます。自己認識は、可能な限り常に奨励されるべき個人の成長へとつながります。あなたは他人に付け入る隙を与えてしまったのかも知れないし、他のチームメイトのことを蔑ろにしていたのかも知れません。チャンスは1回きりというわけではなく、何回でも訪れます。
8. 前向きにそして前を見据えて
過去に起こったことをくよくよ考えすぎるのは、生産的でも健康的でもありません。たとえ今すぐに解決策が見つからなくても、その先にあるものを前向きに考えてみてください。新しいことを学ぶ、同僚と関係を築くなど、今の状況から生まれるチャンスに目を向け、どのようなキャリアパスを選択しても有益なスキルを身につけましょう。モチベーションを維持することは、楽観的であり続けることを意味します。ネガティブな事柄に直面してもポジティブ思考でいることは生き方や印象に必ず違いを生みます。
9. 必要であれば専門家の助けを求める
一人で抱えきれないほどの焦りからくる感情的な問題を感じたら、迷わず専門家の助けを求めましょう。認知行動療法（CBT）などの会話療法は、資格を持ったセラピストの指導を受けながら、心の奥底の考えや感情をより深く探る機会を提供してくれるのでおすすめです。忘れてはいけないのは、他人のアドバイスを求めることは何も間違っていないということです。時には単に不満を吐き出すだけでも精神的負担を軽減することに貢献してくれます。
10. 経験から学び、前に進む
最後に最も重要なことは、経験そのものから学ぶことです。最初に無力感や挫折感を感じたからといって、永久にそのまま滞留しているわけにはいけません。どうすれば違う未来が描けたのかを振り返り、もし同じ状況がまた訪れたとしても冷静に対応できるようになっていることが重要です。
まとめ
負の感情を認める、仕事から離れる、信頼できる人に相談する、目標を設定して集中する、セルフケアを実践する、上司とコミュニケーションをとる、行動に責任を持つ、前向きに前を向く、必要なら専門家の助けを求める、経験から学ぶといった対策を講じることで少しでも前向きに物事を進めていけるよう頑張りましょう。誰もが袋小路になる瞬間を経験しますが、これらの戦略を心に留めておくことで、途中で遭遇する障害に関係なくモチベーションを維持し、成功へと導いてくれることでしょう。
