※ 掲載内容は寄稿日現在の情報です。現在も本記事の職種が同条件で募集されているかどうかは要確認
はじめに
KINTOテクノロジーズ株式会社は、トヨタ自動車株式会社が展開するモビリティサービスブランド「KINTO」をはじめとする、モビリティサービスを技術面から実現させる開発組織として2021年4月に設立された戦略テックカンパニーです。今回は、同社が募集しているバックエンドエンジニアの職種に焦点を当て、企業分析と共に業界のトレンド、将来性について深掘りしていきます。
KINTOテクノロジーズの事業概要
KINTOテクノロジーズは、デジタル分野における情報システムの設計、開発、運用管理および販売等の情報処理サービス、企業経営戦略、マーケティング戦略の企画、立案およびコンサルティングに関する業務を行っています。特に注目すべきは、トヨタグループが提供するMaaSプラットフォーム「my route（マイルート）」の開発です。
「my route」とは
my routeは、移動需要を創出するためのスマートフォン向けマルチモーダルモビリティサービスです。「魅力ある地域情報の発信」「最適な移動手段の提案」「交通機関や施設利用のスムーズな予約・決済」をワンストップで提供しています。2018年に福岡市で実証実験を開始し、現在は横浜・愛知・富山・九州・沖縄など、全国にサービスエリアを拡大しています。
バックエンドエンジニアの業務内容
募集されているバックエンドエンジニアの主な業務は以下の通りです：
これらの業務は4-5人のチームで行われ、マイクロサービスアーキテクチャを採用しています。
必要なスキルと技術スタック
求められるスキルとして、以下の技術スタックが挙げられます：
- 言語：Java、Go (golang)、Node.js、React
- フレームワーク：Spring Boot、Express、aws-sdk、TypeORM、gorm
- ミドルウェア：Tomcat
- クラウド：AWS（ECS、Aurora、S3、EC2、Cognito、API Gateway等）
- ツール：IntelliJ、VS Code、Docker、Github、Terraform、Github Actions、CircleCI、JIRA、Confluence、Slack、Zoom、Teams、Github Copilot
これらの技術を使いこなせることが望ましいですが、既存の言語や開発手法にとらわれない柔軟な姿勢も重視されています。
MaaS業界のトレンドと将来性
MaaS（Mobility as a Service）は、都市部の渋滞緩和や地方の交通問題解決、環境負荷の低減など、様々な社会課題の解決に貢献すると期待されています。世界的に見ても、MaaS市場は急速に拡大しており、2027年までに年間成長率31.1%で成長し、市場規模が2,370億ドルに達すると予測されています。
日本においても、高齢化社会や地方の過疎化に伴う交通問題の解決策として、MaaSへの期待が高まっています。政府もSociety 5.0の実現に向けてMaaSの推進を後押ししており、今後さらなる成長が見込まれます。
KINTOテクノロジーズの強みと課題
KINTOテクノロジーズの強みは、トヨタグループという世界的な自動車メーカーのバックグラウンドを持ちながら、最先端のテクノロジーを活用できる環境にあることです。また、約200名の多様なバックグラウンドを持つエンジニアが在籍しており、グローバルな視点でのサービス開発が可能です。
一方で、課題としては、急速に変化するテクノロジーやユーザーニーズに対応し続けることや、他の競合MaaSサービスとの差別化が挙げられます。また、地方自治体や交通事業者との連携を深めながら、サービスエリアを拡大していく必要があります。
企業のステージと今後の展望
KINTOテクノロジーズは2021年に設立されたばかりの比較的新しい企業ですが、トヨタグループの一員として急速に成長しています。現在は、my routeの機能拡充と提供エリアの拡大に注力している段階だと考えられます。
今後の展望としては、以下のような方向性が考えられます：
- AI・機械学習技術の活用による、よりパーソナライズされた移動提案
- ブロックチェーン技術を用いた、より安全で効率的な決済システムの構築
- 自動運転技術との連携による、新たなモビリティサービスの創出
- 海外展開を視野に入れたグローバルなMaaSプラットフォームの構築
これらの展望を実現するためには、継続的な技術革新と優秀な人材の確保が不可欠です。
仕事の社会的意義
KINTOテクノロジーズでバックエンドエンジニアとして働くことの社会的意義は非常に大きいと言えます。my routeの開発を通じて、以下のような社会課題の解決に貢献できる可能性があります：
これらの課題解決は、単に利便性の向上だけでなく、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となります。
働く環境と福利厚生
KINTOテクノロジーズは、エンジニアが働きやすい環境づくりに注力しています。具体的には以下のような特徴があります：
- コアタイムなしのフルフレックスタイム制度
- WindowsとMacから選択可能な開発環境
- 最新のツールや技術の積極的な導入
- 充実した福利厚生（家賃補助、家族手当、投信積立てサービスなど）
- 年間休日121日と十分な有給休暇
これらの制度により、ワークライフバランスを保ちながら、最先端の技術に触れ続けることができる環境が整っています。
まとめ
KINTOテクノロジーズのバックエンドエンジニアとして働くことは、最先端のモビリティサービス開発に携わりながら、社会課題の解決に貢献できる魅力的な機会です。MaaS業界の急速な成長と共に、技術者としてのスキルアップも見込めます。
トヨタグループという安定したバックグラウンドを持ちながら、スタートアップのような柔軟性と挑戦性を兼ね備えた環境で、自身のキャリアを築きたいエンジニアにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
今後のMaaS市場の拡大と技術革新を考えると、KINTOテクノロジーズでの経験は、エンジニアとしての価値を大きく高める可能性を秘めています。チャレンジ精神のある方には、ぜひ検討していただきたい職場です。
